ガス機器設置スペシャリスト制度について
ガス機器設置スペシャリスト制度の目的
ガス機器設置スペシャリスト(略して「GSS」と呼ばれます)制度は、関係業界団体及び学識経験者等により構成される「ガス機器設置技能資格制度運営委員会」によって、平成9年4月に創設されました。その背景には、ガス機器の設置不備を起因とした事故が散見されたこと、またその原因がガス機器の設置による関わる知識、技能不足であることが明らかとなってきたことがあげられます。
ガス機器は、様々な用途や使用状況に対応できるように、バリエーション豊かに取り揃えられています。それゆえ、それぞれのガス機器に応じた知識、技能が求められます。ガス機器のうち、「特定ガス消費機器」については「特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律(特監法)」において、「ガス消費機器設置工事監督者」の監督の下で設置工事等を行うことにより、設置不備による事故の発生を防止しています。
一方で、現在販売されている「ガスふろがま」「ガス湯沸器」の実に9割は、この特監法の対象外であることが分かります。「ガスふろがま」「ガス湯沸器」以外の「ビルトインコンロ」や「開放式ガス瞬間湯沸器」などは特監法の対象外であり、これらを含めると、現在販売されているガス機器の大半は、法的制約を受けることなく設置工事を行うことができることになります。
ガス機器の設置工事の欠陥による事故の発生を防止するためには、これらのガス機器を設置する際に必要となる知識、技能を習得したスペシャリストによって行われることが望ましく、本制度が今日まで運用されてきています。
GSSの運営
「ガス機器設置技能資格制度運営委員会」からの委託を受け、一般財団法人日本ガス機器検査協会(JIA)教育講習部において、制度の運営を行っています。
「ガス機器設置スペシャリストの店」登録制度
GSS資格者が1名以上在籍している「店」は、「ガス機器設置スペシャリストの店」として登録することができます。